バンドヒーターの外観

構造と特徴

プレートヒーターを円筒形状に曲げ加工し、外側のステンレスバンドで締め取付けできる円筒状ヒーターです。基本的に1P式又は2P式となりますが、径の大きいものは3P式、又はそれ以上となる場合があります。

プレートヒーター同様、あらかじめ穴加工や切り欠きを施すことも可能です。他に楕円形やバレル形、多角形など加熱対象物に合わせた形状も製作可能です。

用途

主に、射出成形機のシリンダーや押出成形機のTダイ部に使用しますが、配管やドラム缶の加熱や保温にも使用されています。小径円筒物の加熱には、バンドヒーターを応用したノズルヒーターをご検討ください。

その他の用途

  • 防錆剤の予熱
  • ホットメルト
  • ペール缶、一斗缶の加熱や保温

対象物の形状に合わせ曲げ加工しますので、その他の用途にもご活用ください。

バンドヒーターは消耗部品で寿命があります。熱伝導が悪いと異常過熱を起こし早期に故障(発熱線の断線)することもありますので機械設計の際、交換やメンテナンスが容易に行える構造とするのが理想です。

仕様

  • 製作可能内径:Φ50~
  • 製作可能幅:25~300㎜
  • 材質:SUS430 / ボンデ鋼板
  • 最高使用温度:350℃
  • 電源電圧:100v/116v/200v/220v/240v
  • 推奨ワット密度:〜3.5w/㎠
バンドヒーター1P端子型の図面
バンドヒーター2P端子型の図面

1P式は、1枚のヒーターを円形に形成されています。

2P式は、2枚のヒーターで形成されているため、締付けバンドを外せば、開口が可能です。配管など継手やフランジなどの障害物がある場合に適しています。(図参照)

バンドヒーター 2P 取付け

その他の製品

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